そぷらの




次の間にあるミニコンポのスピーカーから、優しい若い女性の声が聞こえる。
なめらかに愛しげに歌う声の中に広がる…草の海、はるかな星の空。暖かい誰かへの想いをまろやかな光のかたまりに換えて、 ふわりと宙へ放つような…やわらぐ響き。
ちかり…と音をたてる大きなゴブレットの中の氷たち。
布のコースターを二つ、盆の上に置き、もわもわと濃度のちがう液体が和合しようとして作る景色を とじこめたゴブレットをその上にのせて…。

台所、廊下、今はどこのふすまも広縁のガラス戸もあけはなったこの家は、やっと梅雨を追いやった夏の訪れを、セミの声と、 それを更に鮮明にする陽射しとで知らされている。

高耶の勉強部屋にしている次の間をぬけて広縁に。
寝ござの上に横たわって、シャワーのあとのまどろみを楽しんでいる、いささか行儀の悪い脚をつん、とつつき。

「15年ものですよ。 梅酒とはいえ奥行きのある味になっています」



かちん、と乾杯。
前期テストの終了、おめでとう!






夏でございます。
友人への手紙の途中で、ふとトリップしてしまいました。
突然こんなものがはさまった手紙を、友はどう思ったやら…(塚戸さんコメント)
↑ ↑
そりゃ、狂喜乱舞したに決まってますともさっ♪(こうれん心のつっこみ)


塚戸さんからすてきな「夏のごあいさつ」をおすそ分けいただきました。
ぐふふふふ・・・。
このタイミング(食卓祭最終日)でこんなネタ(ビンテージもの梅酒)を
送って(うちにはFAX)くださったら、これはもうお披露目しないわけないじゃないですかっ!!(きっぱり)
というわけで渋る塚戸さんから無理やりに掲載許可を頂きました。

塚戸さん、なによりの暑気払いのお品、確かに拝領いたしました。
どうもありがとうございます<(_ _)>

すでにご存知かとは思いますが、塚戸さんのお作はとむさんちの小説部屋でご覧いただけます。

2007/7/31



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