平和について


「何ですか?」
 自分のノート・パソの調子が悪かったので、居間のデスクトップで調べ物をしていた義明は、溜息まじりで背後へ問うた。
「いや、キスしたいなーって気分で」
 ソファの上でシロクマ型クッションを抱えて胡坐をかいていた高耶が、すっとん、と答えた。
「そうですか。俺は今、したくない気分です」
 後ろで、あーあー、そーだろーさ、わかってたさ、ああ、もうぐれちゃうなー、ぐつぐつ、という呪いのようなつぶやきが醸される。
 義明は、再び小さく溜息をついたが、ちらりとディスプレイの右下に目をやった。
「……あと12分したら、気が変わるかもしれません」
 ただいまの時刻「23:48」、7月22日。


                       了(09.7.7)





で、11分53秒後にフライングかまして、
よっちゃんがノートに送っとこう、と打ってた
メモ書きメールを消しちゃって、白い顔で黙ら
れて、次の日の同時刻まで口きいてもらえないの。

(塚戸さんコメント)



早々と拝領いたしましたお誕生日もののお話
ぐふふふふ・・・。
よっちゃんてばほんとクールビューティねっ♪
塚戸さん、ステキお話を どうもありがとうございました<(_ _)>

すでにご存知かとは思いますが、塚戸さんのお作はとむさんちの小説部屋でご覧いただけます。

2009/7/7

追記
実はこの続きも後日こっそり頂戴していたのです(^_^)v
身悶えすること必至(!)のバースディ当日編は、こちらからどうぞ
塚戸さん重ね重ねにどうもありがとうございました<(_ _)>


2009/10/13



BACK